あさ

クルエラのあさのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.8
暫く上映するだろうとタカくくったら周辺での上映が悉く無くなり或いは吹替。結局家で見てしまったけど、来週までやっていればイクスピアリ行きたい勢い。困った。予告から知っていた筈だったのに。

60年代スウィンギング・ロンドンから70年代パンクの時代へ。何はともあれ、ヴィヴィアン・ウエストウッドの人生がイギリスに興味を持つきっかけになっている自分にとっては同じエネルギーを感じずにいられない。最終的なオチを見れば違うんだけど、労働者階級が自らの手で服を作り上げるところから始まっていくのは共通項と捉えてしまう。のし上がっていく人間のパワーが大好き。
予告で見ていたリバティのシーンも良かったけど、普段お目にかかれないスタッフが働く地下(というか1階?)が見れたのが面白い。イギリスの階級は目に見える。オリバー・ツイストよろしく始まっていくジャスパーとホレイスとの関係もすき。

音楽に詳しくない(いつも言うね?)私でも耳に覚えのある楽曲がちらほら。Feeling Goodで乗り込んでいくのカッコいいよ〜。

実は全然101匹わんちゃんの記憶がないのでこれを機に恥ずかしながら(?)見返す…。ヴィランズにスポットを当てるのは『マレフィセント』のヒットが大きなところもあるでしょうけど、クラシック作品に描かれるヴィランズへの解釈って無限大。この映画に関してはトーニャの監督が撮って正解。「今更なぜクルエラ?ディズニーもネタに限界?」って声を周りで聞いてしまったけど、ツ○ステくんもあるし外れてはないんでないか?とちらついてしまうし、そんな雑念を抜きにしても普通におもろかった。続いたらシケちゃうかな?でもこのクルエラはまだ見ていたい。

ジャスパー役のジョエル・フライの顔面に覚えがありすぎて何かと思ったら『ラブ、ウェディング、リピート』なる作品自体は全く記憶に残っていない映画で唯一笑い取ってた人…。
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