「アメリカン・ドリーム」って言うけれど、実際には成り上がるのは凄く難しい。才能を持って生まれ、努力をして、サポートしてくれる人を見つけなければならない。このサポートしてくれる人を選び間違ったが故に、トーニャは転落して行ったと思う。このサポートしてくれる人に巡り合える運を持っている人だけが「アメリカン・ドリーム」を達成させられるんだろう。
「アメリカには愛すべき仲間と憎むべき敵がいる」というトーニャの言葉は重い。アメリカ人に、”仲間”だと思って貰えないと、酷いヘイトを食らう事になる。辛い。精神的に追い詰められると。そのプレッシャーの中で、オリンピックで演技したのは、トーニャにガッツがあるから。8位入賞は正直凄いと思う。
映画のラストシーンで、トーニャの演技が流れた。私は好きなタイプのスケーターだ。それだけに、プロスケーターとして復帰するチャンスを自ら潰したのは勿体なかったと思う。
この事件が現代で起きたら、SNSがバズって大変な騒ぎになったと思う。便乗マーケティングもあったのではないか。その代わり、トーニャを応援する人の声もトーニャに届いて、その後の人生が変わった可能性もあると思う。