のりちり

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルののりちりのレビュー・感想・評価

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映画館鑑賞。

ナンシー・ケリガン事件、覚えてる。
ライバルのトーニャ・ハーディングの元夫の友人が彼女を襲ったのだ。
それから、トーニャはどんな場面でも悪役にしかならなかった。
彼女が襲わせたと皆、思ったから。
でも、この映画を観て、実は、彼女はまったく関与していなかったことが分かった。
でも、スケート界からは永久追放。
そうだったら、悲しすぎる。

小さいときから、愛情などかけるのは損と思っていたような母の言うとおりにスケートを滑り、友達もいなくて、唯一知り合った男性が元夫。
スケート以外、何も知らないのだから、この男が良いとか悪いとか、まったく分からず、ただ初めて自分を愛してくれた人というだけだった。
ろくに働きもしない夫と別れても、まだ彼女につきまとう元夫。
彼女が人をちゃんと判断できれば事件が起こることは、なかったのだ。

今は、子供と2人暮らしで愛のある家庭を築きたいと思っている彼女。
愛をもらえなかった彼女の願いが叶うといいなあ。

トーニャ・ハーディングは、背もそんなに高くなく、丸っこい子だった。
だから、マーゴット・ロビーだと、背が高くてごつい感じがして、感情移入がなかなかできなかった。
母親は、本当に役者が演じた通りだっただけに、少し残念だった。
こんなの母親じゃないけどね。
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