七沖

ピーターラビットの七沖のレビュー・感想・評価

ピーターラビット(2018年製作の映画)
4.1
〝ケンカするほど、好きになる。〟
ピーターラビットってこういう話だったのか…!原作未読なので何とも言えないが、予想を超えるバイオレンスな展開に引き込まれてしまった。

ウサギのピーターたちは、人間の女性ビアと仲良く気ままに暮らしていた。食料源はビアのお隣に住むマグレガー氏の菜園だ。ある日マグレガー氏が急死してピーターたちは菜園でやりたい放題だったが、トーマスという青年が引っ越してきて故マグレガー氏の屋敷を相続してしまう。それだけではなく、ビアとトーマスは良い雰囲気に…というストーリー。

ピーターたちとトーマスの、ビアと菜園を賭けたルール無用の死闘が始まる。そのうち誰か死ぬから、電流や爆弾を使った攻撃は禁止にした方がいい。動物と人間の年齢制限スレスレの過激な戦いぶりに『マウスハント』を思い出した。
でも可愛いから笑って許せてしまう(笑)
ビア邸でバトるピーターとトーマスをガラス越しに観戦して、一喜一憂する妹ウサギたちが本当に可愛い。

ドーナル・グリーソンが演じるトーマスはかなり役にハマっていた。神経質さと性根の善良さが滲み出ている。スターウォーズのハックス将軍といい今回のトーマスといい、残念イケメン的な役どころがかなり合う(←褒めてる)。

ピーターとトーマスの喧嘩→失敗→成長の流れも定番ながら安心して観ていられた。
元気をもらいたい時にまた観たい良作だ。

余談だが、『フロリダ・プロジェクト』ポスターばりのウサギたちの謝り方が可愛かった。
七沖

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