Shirorin

バッカス・レディのShirorinのレビュー・感想・評価

バッカス・レディ(2016年製作の映画)
3.7
高齢男性たちの間で「死ぬほど上手」と評判の売春婦ソヨンは、ある日、生きるのが辛いと告白する客の哀願を聞き、同情を寄せ、いつしか“上手に逝かせてあげる"方法を思いつく…ストーリー。


高齢男性相手の売春で生計を立てる高齢女性を『ミナリ』のおばあちゃんが演じる。

韓国の栄養ドリンク「バッカスD」を差し出しながら客に近づくことから“バッカスレディ”と呼ばれ、ソウル郊外の公園や散歩道にこういう女性が多くいるらしい。

彼女は様々な事情を抱えた人々と共にシェアハウスに住む。
近くにいつでも話せる人、何かあれば助け合える人がいるのはいいけれど、社会的弱者の集まりが肩を寄せ合って暮らす様子はなんとも世知辛さを感じる😖

こんな歳で売春なんて、大して稼げないだろうし、病気したり、お客さんは減る一方だし、ソヨンだけでなく、老人たちの孤独感、死を渇望したくなるような社会に凄く生き辛さや絶望を感じた💧
韓国は生活保護とかないのかなあ❓

高齢者のこの手の作品は身につまされて落ち込んでしまう😣⤵️
高齢者に対する家族や社会のあり方などいろいろ考えさせられた。

韓国の社会問題を垣間見てみたい方にオススメ。
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