松井

バッカス・レディの松井のレビュー・感想・評価

バッカス・レディ(2016年製作の映画)
4.0
重くなりすぎないタッチで描かれているものの、高齢者の貧困、孤独、性売買、障害など盛り込まれ、その中でも男性をケアしなければならない、支えなくてはならない女性のつらさが描かれておりつらかった、これは実際にもありうる問題で現実はもっとひどいのかもしれない。よく鏡越しに人がうつってるカットもあり、印象的だった。小説『破果』もなんとなく連想した。刑務所に入れば3食食べられるんでしょう、とこぼす。本当にそう思ったんだろうな、疲れ果ててしまった人生をそれでも続けるためには食べていくしかない。刑務所で実際にご飯を食べてるシーンを見て、人はなぜ生きてるんだろうか…と思ってしまった。
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