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ダークレインのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

ダークレイン(2015年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

ダークレイン

2021/9/2鑑賞。55点。

〈見所〉
・主役の顔はフリー素材かw
・25歳老けすぎ
・髭面人面犬🐶

〈あらすじ・ネタバレあり〉
1968年、メキシコのバス停。
世界中で異常気象が発生し、メキシコでは大雨が降っている。
妻の出産に立ち会うためメキシコシティを目指す髭男・ウリセスは、大雨で足止めを食い、バス停の公衆電話もうまく繋がらないためイラついている。
同じバス停には、暴力夫から逃げてきた妊婦・イレーヌ、言葉の通じない老女シャーマンがいる。
その後、タクシーに乗って主婦・ゲルトルとその息子・イグナシオ、医大生・アルバロがバス停に来る。

バス停のスタッフ・ローザと老女シャーマンが突然泡を吹いて倒れる。
券売係のマルティンは顔中を包帯で覆って発狂し、ウリセスを悪魔と呼ぶ。

時間が経過し、ローザと老女シャーマン、マルティンは髭男・ウリセスと全く同じ顔に変貌する。
ショックを受けたローザは、顔にハサミを突き刺して死ぬ。

アルバロはショットガンを手に入れると、ウリセスを縄で縛って柱にくくりつける。
その後アルバロは、ウリセスの容姿になった者たち(=偽ウリセス)と容姿の変わらない者たちを分ける。
アルバロは、ゲルトルが向精神薬を息子に使っていると知ると、無理矢理取り上げる。

やがて、イレーヌも偽ウリセスに変貌し始める。
アルバロはバス停を脱出しようとするが、ドアは開かず、防弾仕様の如く銃弾を受けてもびくともしない。、

イグナシオは、ウリセスに【ダークレイン】という本を読む。【宇宙人が地球に訪れ、雨を使って人間の顔を全て同じにした後帰っていく】というストーリー。

同じ顔にする=人間のアイデンティティを奪う、ということ。
完全にアイデンティティを失った人間は、顔を変えられたという事実を忘れて元の生活に戻る。つまり、本人の顔は違うが視覚が認識しているのは元の顔。認識能力や感覚を完全に麻痺させられている状況。

真相は、【超能力を持つイグナシオが愛読書のダークレインの世界観を実現した】ということ。

イグナシオが、この一件の黒幕だと気づいたウリセス。
ゲルトルは、向精神薬を使って息子の超能力を抑えていたのだ。
イグナシオは念力を使って、母・ゲルトルの動き封じる。その後、偽ウリセスと化したマルティンに銃を持たせ、無理矢理引き金を引かせる。

撃たれたウリセスは死亡。
イレーヌとアルバロは、ウリセスの免許証を見る。免許証のウリセスは、目の前にいる髭男ではなかった。
ウリセスもまた、顔を変えられた被害者の1人だった。

精神的に不安になったイレーヌは産気づいて、そのまま出産。イレーヌは死産となり、赤子はウリセスのように髭面だ。

イグナシオがミニカーをぶつけて遊ぶと、車が建物にぶつかってきて、マルティンを轢き殺す。

夜が明ける。
アルバロは、バス停で死んだ5人(前述の4人+恐らくイレーヌのDV夫)の殺害犯として逮捕される。 

津波やパラドクスの本を手に入れたイグナシオ。
※同監督作【パラドクス】への伏線。パラドクスで描かれた世界は、イグナシオが創り上げたもの。

生き残ったシャーマン老女は、イグナシオに超能力の使い方について警告するが、ゲルトルに邪魔される。

この先も、世界はイグナシオの思い通りになる…というオチ。
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