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ネルーダ 大いなる愛の逃亡者のRMiuraのレビュー・感想・評価

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作品がひとつの詩(このイメージわかって欲しい)
ネルーダの監督、パブロ・ララインは映画作家だと思う。
大衆の中でイメージが固まっている人、その人に必ずついてまわる政治的な主義、自国の歴史…ここまでアートにまとめきる手腕に感嘆。
チリは社会主義政権が誕生したり、独裁もあったりの歴史を抱えてて、チリの人たちの政治観は相当にハードなんだと思うけど、よくまとめきったと思う。ジャッキーを任されるのもわかる。
偉人の人生をなぞれば…というわかりやすい切り口でなく、いわゆる映画祭に出てくるタイプの作品で、万人うけとはいかないかもだが、私は唸った。
映画に詩と俗物と政治と音楽が混ざっている。(わたし映画祭映画で寝てしまうこともあるけど全然寝なかった)
監督は両親ともに政治家なんだそうだけど、諦めみたいなのも漂う。
それを踏まえてこの刑事のモチーフが何であるかを考えると胸がつまる。ホドロフスキーのようなアート極まる映画にもなんだけど、ドキュメンタリー チリの闘い 1部と2部を鑑賞しておくと一挙にいろいろなジャンルの南米の映画からナチス残党が出てくるハリウッド娯楽作品までの幅広い理解が深まるので、効率いいので鑑賞是非に。
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