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岬の兄妹のRMiuraのネタバレレビュー・内容・結末

岬の兄妹(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

岬の兄妹…私は邦画はほとんど見ないのだけど、あまりにも絶賛だったので見た。私が成人として日本の社会に住んでいなければまた別の感想も抱くと思うが、製作者から見る日本の社会の見え方、物語を語る際の現実との兼ね合いと擦り合わせ…不思議に思った。
この話において 生活保護とか社会の基盤が全くふれられない。知識がない との設定かもだけど、警察官が親友で全く知らないとは思えない。
その資格がない(不法滞在とか?)のなら、そこはまた社会の問題点としてとりあげられるのでは?ここまで大胆描写に切り込めるなら。
仮に不法滞在だとして、その点に大人の事情で切り込めないから切り捨てているならこの作品の場合は、それはまた製作陣の視点が狭いとしか思えない。
不幸を描く邦画は多いけれど、ある不幸だけにフォーカスして、社会のつながりを書かないので、どこか寓話的でふわふわしているものが大半だ。堕ちた理由がわからず過激描写を経て女神の微笑みに着地する、描きたいのはそこだけか?
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