『殺害』×『贖罪』
同級生への虐めがエスカレートして殺してしまった中学生のお話。
胸糞悪いの確定なので覚悟して鑑賞。
案の定胸糞ですが、カメラワークや音の使い方がかなりハイセンス。
想像以上に強烈的な作品。
登場人物は全員嫌いです。
ですがそれが色です。
そう思うのが普通です。
虐めを解決する気もなく、当事者の気持ちを考えないグループディスカッションを行う教師
現実を見ない過保護な親
事実を捻じ曲げる弁護士
正義感を振りかざすガキ
あげだしたらキリがないですが、全員見た事ある胸糞悪い設定の人物、そんな詰め合わせで構成されてます。
虐められていた過去がある主人公が、虐めによって人を殺め、虐めを俯瞰で見るようになり、どうしようもない自分に気付いていき、ただむしゃくしゃする。
そんな映画で、落とし所があったり、感動して泣けたりする綺麗な映画ではありません。
虐めによって人格が歪み、負の連鎖によって、人が死に、人が悲しみ、憎み合う。
そしてそれを他人事と深く考えない人達。
主人公がどうとかっていうよりは、人間の嫌な部分が凝縮されています。
SNS描写も現代色が強くて印象的でした。
反面教師作品として見るべき映画。
未鑑賞で興味がある方は是非🐈
