"樹は2回殺されました あの河川敷と少年審判です"
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鬱屈した少年の心に渦巻く暴力的な苛立ちをソリッドに描き出す傑作。
徹底した取材に基づく容赦ないイジメ地獄は監督の前作「ミスミソウ」から更に進化。生々しい悪感情の波に心を食い破られる…
ネット叩きの描写はやや陳腐だが、血の通った言葉のひとつひとつが突き刺さる。
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子どもたちの演技が抜群に良かった。
まるで荒れている学校からスカウトしてきたマジもんのイジメっ子モンスターを教室に放流したような危うさが画面に漂っていた。
無名の子どもたちを起用して撮る邦画で陥りがちな茶番化現象が起きておらず、ちゃんと気持ちが悪かった。ワークショップの賜物だろう。
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中でも主演:上村侑の演技が頭ひとつ抜けており、本当に素晴らしい。
暴力と血の匂いを常に漂わせ、話が通じなそうな危うさ。彼の剣呑で強烈な目力は柳楽優弥や村上虹郎を彷彿とさせる。
これからの活躍が楽しみだ。
