このレビューはネタバレを含みます
三隅の証言がころころ変わるプロットが複雑で掴みどころがなく、観てる側はまず理解が難しい。
三隅は咲江を庇おうとしていた良い人っていう理解になりかける。
ただ、三隅と咲江が肉体関係を持っている話は相当気持ち悪いし(自分に性被害を告白した10代の少女と関係を持つ60歳前後の男って相当やばい)、1度目の殺人の合理性もわからないから、その三隅が人を裁くことを語ることにどうも説得力が欠け、作中の裁判官や検察官以上の情報を知る観客すらも、彼を信用しきれない。
福山雅治とその娘の喫茶店や電話でのシーンは是枝監督節がきいててさすが。
でも福山雅治や広瀬すずをもってしても絶対商業的に成功しなさそうな、挑戦的な作品だと感じました。