福山演じる弁護士の軽薄さ。
その軽薄さは被害者や加害者の供述への理解にも。
そして福山雅治自身の演技も軽薄だ。
というと悪口のようだが、違う。
それを狙っている。
めちゃくちゃ上手かったり重厚ではもともとない福山雅治の演技を逆手にとっている。
そしてその軽薄さというのは、私たち自身だ。
様々な情報を鵜呑みにし、そこにある事柄へ想像力を働かせず、時代が変われば真相という形で美談など何かの利用価値になるものと落とし込まれたものを信じてみたり。
ネットやSNSのホラ話で殺される人権
時代や報道が変わるとそれに追従する思考
全ての元凶はこの軽薄さなのかもしれない。そしてこのスクリーンに映る軽薄さに見覚えがないという人間はこの世にいないだろう。
んでも是枝映画としては何かを望んでいたその期待値は越えなかったかな。
元々サスペンスの手法で映画とってたよ「そして父になる」とか、んでも今回はサスペンスそのものだと少し単調にみえた。
ただドキュメンタリー手法だったり今までの是枝色が少ない分、これから違う扉を開くのかな？って気も
