占野

三度目の殺人の占野のネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます


面白かったーーー
お遊びではあるけど、大学で映画をつくる立場になって、また新しい映画の楽しみ方を覚えた気がする。

ここからは死ぬほどネタバレになるので、観てない人は見ない方がいいと思います…。
忘れないためのメモみたいに色々書いていきます。


〇タイトルバック
真ん中にタイトルが出されるスクリーン上で、右下の火花と左上の川の波面。美しかった。映像をつくるってきっとこういうこと。

〇裁判長たち、検事、弁護人で話し合うシーン
裁判長が苦し紛れ(?)に裁判を続行させるセリフを言ったあとに、満島真之介が呟いたあの感じ。リアル。

〇最後の面会
三隅と重盛の面会のシーン。
三隅がガラス越しに移され、そのガラスに重盛が反射して映っているように撮られていたカット(2人の顔がガラス上で並んでる)で、重盛が「あなたは器?」と聞く数秒だけ、重盛が生身になり三隅がガラスに映った状態(透明)になった。
アハ体験みたいな一瞬だったけど寒気がしたし、素晴らしいと思った。

〇十字架
終始出てくる十字架のモチーフ。こういうのがあると一気に映画の空気感が変わるなと思った。

〇頬をふく向き
血を拭く時、三隅は鼻に向けて、すずちゃんは顔の外側に向けて拭いた。
裁判が全て終わって、重盛が夕焼けに照らされた中裁判所を出てくる時、すずちゃんと同じように顔の外側に向けて頬を拭いたけど、なんか意味あったのかな?

三隅は犯人?それとも罪を被った?
きっとどちらにもとれるように作られてるんだろう。
こういうものを作ろうと思う感覚は前じゃ理解出来なかったけど、今は理解出来るし楽しめる。
映画の作り方や観方をたくさん知って、どんどん映画のこと好きになりたい!
とにかく面白かった!!
占野

占野