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三度目の殺人のaoiのネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督作品の抑制が効いた撮り方がとても好きなのだが、今回は今までと少し毛色が違う作品。
法廷ミステリーだと本来終盤に向けて、疑問が解消されていくものだと思うが、この映画は結末で全て分からなくなる。
見た後もやもやが止まらない。
"三度目の殺人"とはなんなのか。
本当は誰が犯人なのか。
三隅は悪人なのか、善人なのか、それとも空の器なのか。
咲江はなぜ足のことで嘘をついているのか。

観客は重盛の混乱と崩壊を一緒に味わって終わる。
たぶん作品としても"真実"はあまり重要ではないのかと思う。人は見たいようにものを見るし、信じたいものを信じる。理解できないことは恐ろしいから。

役所広司の謁見の度に別人に見える演技が圧巻。
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