三度目の殺人のききのレビュー・感想・評価

共感とか理解とかそういうの必要ないよ、と言いながらも、少しずつからめとられるように三隅に近づいていこうとするんだけど、まるで共犯者であるかのような妄想をくりひろげながらもそれでもまったく近寄らせてもらえず、カヤの外にいるしかない重盛がちょっとかわいそうでした。
無邪気で融通のきかない若者の健全さを、ランドセルを背負っているかのようなリュック姿で演じている満島真之介さんがとてもよかった。
斉藤由貴さんの、ねばりけのある気持ち悪さも見事でした。