ラストカットがフェードアウトして、エンドクレジットが流れ始めた瞬間、
「ナンジャコリャ」
と言う言葉が口を突いて出た。
久々に観たスッカスカな映画。
評判いいね。
アカデミー賞だから?
是枝監督だから??
役所広司に福山雅治、斉藤由貴に広瀬すず、その他演技巧者が束になったキャスティングだから???
どれもごもっとも。
だけど、so what?
何にも言わない深み?
秘すれば花?
曖昧さに勝手に皆さん、自分の見たいもの重ね合わせただけじゃないのか?
ブランドに対して、それを解った自分を出したいだけじゃないの?
なんて、久々挑発的に言ってやりたくなった。
勿論、映画の愉しみ方は 人それぞれ。
でも、自分が感じたこのスッカスカの 思わせぶりに、群がってたまるか。と思ったので、これから役所広司の最高傑作『カミカゼタクシー』観返します。
広瀬すずは近日公開の『ちはやふる 結び』でそのポテンシャル本領再確認だ。
そして今後、是枝監督の新作を観る代わりに クリント・イーストウッド監督の過去作品(新作は勿論だが)を何度も観返したい。
簡潔さ、解りやすさを 例え無意識レベルだとしても馬鹿にして、人それぞれだとか解った様なわからない事言ってる奴らとの決別をしていこうと決意した。
そういうきっかけを貰った事にだけは、「ありがとう」とこの作品に言っておく。
踏み絵みたいな映画。