【これはサスペンスと言えるのか】
普通、サスペンスは「 犯人や真相が明示されていて解決までの緊張感や不安感を楽しむもの」と言われる。
だが、被告人である役所広司の不可解な言動の意図が全く分からない。
加えて、真犯人ともいえる存在は不透明で話はモヤモヤと後味の悪さを残して結末を迎える。
ネットでいくつか解説を見たが何だか気に入らないし、一見しただけで分かるわけがない。
もっと言うと、こういう類いのものは都市伝説と同じで無責任に説が溢れかえってしまい情報の信憑性は下がる一方だ。
文句ばかり並べるのもいかがなものなので少しフォロー。
やはりカメラワーク、映像美は圧巻。
さすが是枝監督。観易くかつ高級感のある映像には引き込まれる思いを素直に感じた。
とは言え、やはりスッキリしないラストは好みではない…。