《いきなり余談》
現時点で、役者として、福山雅治より広瀬すずの方が一枚上手だと思う……。
きゃーっ🙀また余計なことゆっちゃった!
日本中の女性の皆さん、ごめんなさい🙇♂️
吹石一恵さん、ごめんなさい🙇♂️
ところで、この映画は、「人が人を裁く」司法への皮肉が描かれたサスペンスミステリー。
確実に死刑を宣告されるであろう殺人犯を担当した弁護士の物語。
彼が事件を調査をしていくうちに、こいつ、本当に犯人か?と、徐々に疑わしくなってきます。
そして、驚きのラストへ…。
ちょ〜ぉ、面白かった!
本作品の最大の特徴は、謎解きのヒントが、直接的なセリフや映像では表されず、全て"暗示"や"暗喩"によって示されます。
ここが好みの別れ目、平均点の低さに繋がっていると思います。
↓↓↓ネタバレは私なりの見解です。ラストにもやもやされた方は、良かったら参考にして下さい。(かなり長いですけど)
▪️登場人物
・シゲモリ(福山雅治)
・ミスミ(役所広司)
・サキエ(広瀬すず)
犯行はミスミの単独によるものです。
サキエは、父親を殺したいほど憎んでいた事は事実ですが、犯行には関わっていません。
その事は、作中でのシゲモリと不自然な会話の流れで「嘘じゃありません」が暗示しています。
そして、ミスミが元裁判長へ送った手紙。
あれは「せっかく救って頂きましたが、これからまた殺人を犯します」という贖罪の為です。
また手紙には、雪でバースデーケーキをつくった際、「娘は手袋を持ってなくて、片方を分けてあげ…。手がとても冷たかった」とあります。
この時、冷たくなったお互いの手を温め合う時に、ミスミはサキエが虐待を受けていたことを知ります。
言葉でなく、手と手を合わせる会話で。
手紙にあった「温かくて冷たい思い出」とは、サキエと雪遊びをして、手を温めあった事が、温かい思い出。
サキエの虐待を知り、犯行を決意した事が冷たい思い出です。
手のひらを合わせた時、サキエも"何か"感じました。そして、後に犯行現場を訪れたとき、父親を殺したいほど憎んでいた事を、手のひらを通してミスミへ伝えてしまった事を確信します。つまり、間接的に父親を殺したのは、サキエ自身であると気づいたんです。
それが、サキエが父親を殺したシーンです。
あれは彼女の妄想です。
五羽のカナリアから虐待を受けていた一羽のカナリアと同じ。サキエはミスミの手によって、自由を得て、大空へと羽ばたきます。
この事は、ラストシーン、ミスミが退廷するする時の仕草が示しています。
そして、
【三度目の】殺人。
被害者は、ミスミ。
犯人は、「司法」です。
※「うつわ」の意味だけ分かんなかった。