主演の女優さんが演技っぽいあざとさがなくてすごく良かった。
摂食障害と強迫性障害の断片がみれるかんじ。
はっきりと発症してしまった原因とかが描かれていない(強いていうなら顧問だろうけど色々重なってそうな)ところとか、家族や友達にも恵まれていないわけではないところとかがリアルだなぁと思った。
後半マキさんとの関係に焦点を当てすぎて、聡子がどう病気と向き合ってるのかがあまり描かれなかったのがなんとも。摂食障害に重きを置いた作品ではないのかなとすら思った。摂食障害の啓発映画では無いかな。
聡子にとってはマキさんみたいな大人との付き合いは心がデトックスされるもので大事な出会いだったんだろう。でもマキさんからしたら同じく精神病んでるっていうところでバランス保っていたのに自分よりはるかに若くて環境にも恵まれている女の子がその病気すら克服しようとしてしまったら辛くなるだけだったんだろうなあ。
精神的な病は完全な完治ってほぼないと思うので、気持ちよく終わらなかったのは逆に良かった。
心の葛藤の表現として仮面つけたり踊ったりする描写は中途半端で何となく肌に合わなかった。
