空(カラ)の味の作品情報・感想・評価

空(カラ)の味2016年製作の映画)

上映日:2017年05月01日

製作国:

上映時間:135分

3.9

あらすじ

「空(カラ)の味」に投稿された感想・評価

レンタルで鑑賞。
何とも切なさ、やるせなさで苦しさを覚える
作品だった。
摂食障害に陥った少女。はた目には幸せそう
に見えてその原因は漠然として明らかではな
い。だから本人はことさら思い悩み周囲の人
はひたすら見守る事しか出来ない。
思春期の女の子特有の「痩せたい」という気
持ちは確かにあるのだろう。ただそれだけで
は無い。
ぼんやりとした不安感。自分は何者なのか?
何で私は生きているのか?と激烈に自問自答
を繰り返しているのかもしれない。

家族に愛され友人に恵まれても人って結局孤
独なのだと思わされた。本質的には一人ぼっ
ちな生き物なのだと。一番身近な存在が少女
を救う事が出来ない無力感を露わにしてより
悲劇性を高めている様に感じます。

結局救いとなったのは見ず知らずのある年上
の女性との出会い。その女性もまた苦しさを
内に抱えている。
二人の触れ合う様子を見て少女も本当は誰か
に寄り添って欲しかったのだと思った。
家族でも友人でも医者でも無い存在。自分の
事を全く知らぬその人なら先入観や偏見無し
に接していける。
そして同じ様に苦しみを抱える女性を目の当
たりにして自身を客観的で冷静に捉える事が
できる様になったはずです。それは少女にと
って暗闇に挿した一筋の光。

人と人との思わぬ出会いが救いをもたらし希
望ある明日を紡ぐ。人は必ずしも一人ぼっち
ではないのかもしれない。

フォロワーの方のレビューでこの作品を知り
ました。ありがとうございました。
夢野猫

夢野猫の感想・評価

3.0
普通の家庭の普通の女子高生が摂食障害になり、普通で無い女性と知り合い、普通に立ち戻るお話し。
で、“普通”って何なのさ………

大きな山も谷も無く、悲惨さも無く、ついでに劇伴も無く、淡々とした展開が続き、ラストも投げ掛けで終る。

退屈な感じだが、何か引き込まれる作品。ただし、気分が落ち込んでいる時に観てはいけない作品(笑)
家族もいて、仲の良い友達もいて、何の不自由も無い生活があって、いじめられてる訳でもなくて、嫌われているわけでも無いからそのスタンスが心地が良いけど、同時に苦しいという掘さんの役柄にどこか共感して重ね合わせて見ざるを得ないかった。
摂食障害って怖い...
登場する人物が皆優しくて暖かくて思いやりに溢れている人ばかりだから故にどうしても自分で抱えこんでしまう怖さがすごく伝わってきた
(これを激推ししてきた母の職場の人すごいな)見ていて暗いし辛いし重いけどそういう言葉で簡単に切り捨ててしまいたくない わたしは誰にも勧めることはできなかったが自分で二度見た
監督の実体験との事、ならば感情や行動に嘘がないのだろう。誇張したり美化したら何の意味もない映画になっただろうし。
家族にサトコが居たら私は何と声を掛けてあげるだろう、どう接するだろと考えながらの鑑賞となってしまいました。
壊れていく自分を感じながら、自分を責めるサトコ。家族の言葉に反発しながらも心配させたくない、傷付けたくないと願う。サトコの優しさがより辛辣さを現して苦しくなってきます。
マキの登場で自己嫌悪に陥っていたサトコが、俯瞰的に自己を見始めます。壊れていく自分をマキに映す事により症状改善に向かう事となります。サトコはマキの症状に何を感じたのだろうか?同情?哀れみ?恐怖?マキは改善していくサトコに何を思ったんだろうか?喜び?羨望?妬み?

私達は、サトコの様に交差点で佇んだり、マキの様に裸足で外を歩く人を見たら、憐れみ、恐怖以外の感情を生み出すことができるだろうか?近年、鬱の症状が明らかになっていっても、まだまだ他人事の自分が悲しくなります。
それを示唆するかの様にラスト東京の空が映しだされます。道路と同じ面積しかない青空が、私達に見えているこの社会問題なのだと提議されているかの様です。
Mii

Miiの感想・評価

3.8
う〰️(ฅ¯ω¯ฅ )ってなる。

マキさん、どうしてるかな。

みんながなるわけじゃないだろうけど。
案外みんなが経験してたりするのかもしれなくて。
自分のことなのに。
自分じゃわかんなくて。
自分でもわかんないのに。
他の人になんて言えなくて…

頑張らなくていいよ、って言われても。
頑張らなきゃいけない気がして。
頑張って、って言われても。
もう頑張ってるよ!って思って。
わかってよ、って思うのに。
わかってなんて欲しくなくて。
わかるわけないなんて殻から抜け出せなくて。
助けてよ、って思うのに。
だれも代わってはくれなくて…

どっちの立場を考えても。
何が正解かは謎でしかない。
どうすればいい?
どうして欲しい?
とにかく色んな思いがグルグルする。
グルグルグルグルして。
もうどうしようもない。
ran6post

ran6postの感想・評価

4.0
揺れやすく危うい年齢をとうに越え、あの頃の自分と同年代の娘がいるので、色んな感情が揺さぶられてしまった。
家族というものに、コンプレックスとどこかひねくれた考えを持ち、反面教師にしていたつもりが、大切なものに同じ想いをさせていたかもしれない。
過ちに気づいてよかった…

誰にも知られたくないけど、助けてほしい。わかってもらいたい。
他人からみたら何でもないことなのに、些細なずれや歪みが広がり、自分でもどうしていいかわからなくなる。
永遠に続くような暗闇でも、光が射し込むことを信じたい。
高校生のある少女は摂食障害になってしまい家族や友人たちとの交流を通して葛藤していく…。
監督の塚田万里奈さんの実体験を基に作られたと聞いて驚いた。摂食障害というなかなか理解するのが難しくだが誰にでも起こることをリアルにそして優しく描いていた。
本当の自分をわかってくれる存在が誰なのかとか、そもそもいるのかいないのかとかエンドレス
絶望も希望もなかった
存在自体は、気配は、感じたけど
体感的に、絶望も希望もなかった
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