夏と言えはサメですよね、サメ!
昨年は「ロスト・バケーション」という良作があったけど今年はコレ。
失恋旅行でメキシコに来た姉とその妹。
水中でのサメ見学でケージに入ってダイブしたらケーブルが切れて海底まで一直線。
酸素残量残り僅か、通信も上手くいかず、上にはサメ。
果たして2人は生きて帰れるのか。
元々アメリカでもDVDスルーだったのを急遽劇場公開しただけあって、映画全体の雰囲気はB級ぽいけど映像などはB級以上ではある。
「ロスト・バケーション」に比べると物足りないけど。
今作はサメがメインではなく、酸素無し、潜水病、通信障害、怪我など様々な海の危険の一つくらいの扱いだからかな。
それにほぼ2人だけで話が進んでいくので、色んなピンチがあっても死なないのがある程度分かってるからドキドキ感も薄い。
こういうのってもう少し人を増やして誰が生き残る?生き延びるために誰か裏切っちゃうんじゃ?みたいな人間ドラマがないとなかなか盛り上がらない。
でもそれ考えると「ロスト・バケーション」はほぼ1人+一羽だけなのにあれだけ面白いのは凄い。
そこは女優の実力や演出の力なんだろうな。
それに酸素が無い無い言ってる割に喋り過ぎ!って思っちゃったり。
でも暗い海中で目印が無い中を泳いでいくシーンは宇宙に放り出されたみたいな感覚でめちゃくちゃ怖い。
自分も子供の頃に海で溺れて流されたことがあるけど、右も左も分からない恐怖は上手く出てたと思う。
ラスト手前あたりは「おっと、そう来たか」て感じで面白い。
なんだかんだで夏らしい映画として楽しめた。
やっぱり海は入るもんじゃなく見るものだなって改めて思いました!