アクションの質・量、全体のテンポ、キャラクターの濃さ、どれをとってもシリーズ最高峰。
過去作を観ていなくて話がわからなくても、とりあえず凄えアクションが見てえ!という人がいれば是非これを観てほしい。
今作はいつもの喧嘩やパルクールに加え、バイク&カーアクションもガッツリ楽しめるため満足度が高い。
前作までが大盛りの丼ものとすれば今作はコース料理。しかもボリュームも申し分ない。
クライマックスは恒例の全員集合大乱闘だが、1作目では全チームが道すがら集結してさあ開戦!だったのに対し、今作では当初1チームのみで戦い劣勢なところに次々他チームが駆けつけるという胸熱展開で変化をつけているところもグッド。
短所はやはりというか知性の低さ。前述の迫力あるカーアクションも、脚本に目を向けると「なんか重大な機密の入ったUSBメモリ」を奪い合い、しかもそれを「USBが〜」「USBを〜」と大真面目に連呼するあたりはかなり気が抜ける。
ただまあ大ボリューム大迫力のアクションを前にすれば些細なことではある。
上記のお間抜け感についても、実際の映像上ではポン刀を振り回すターミネーターヤクザの面白さが完全に勝っている。この作品の企画会議、さぞ楽しいんだろうな。