炒飯さんの映画レビュー・感想・評価

炒飯

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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

マシュー・ヴォーン節全開のゴキゲンなアクションはとても楽しめたのだけど、それ以外の要素が軒並みマイナスで、全体としてはいまいち刺さらなかった。

事前情報無しで観に行ったため、キービジュアルがミスリー
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.4

そういえば以前に読んだ原作が結構面白かったな、程度の軽い気持ちで観に行ったのだけど、劇場で観て本当に良かった。

映画を観る部の友人や合唱部内のあれこれなど(ついでに両親のチョケ具合も)、原作になかっ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

夢に燻っていた若者のサクセスストーリーというド定番のシナリオながら、テンポのいい作劇と迫力のレースシーンで高純度に作り込まれた傑作。

とにかく全ての要素が「こういうのでいいんだよ」で構成されており、
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ドニー・イェンがかっこよすぎる。
他にも面白いシーンはてんこ盛りだし、一方で不満(後述)もあったりはしつつ、ドニー・イェンのかっこよさで5億点加点が入る。
キアヌも真田広之も貫禄ある名優であり決して見
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.3

前2作ではどちらかというと主人公ジョンの苦難と悲哀に目が行ってしまい、今一つのめり込みきれない部分もあったのが、今作ではアクションの質・量がぐんと増した(と感じた)ことによって娯楽映画として大いに楽し>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.1

プロジェクトX的なビジネス成功譚としての面白さを土台にしながら、映画としてはメイン数人のキャラを立ててのシンプルなストーリー構成で非常に観やすかった。
メインテーマに据えながら、クライマックスに至るま
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俺物語!!(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作のコミカルでハートフルな作風が完全再現されていて、キャラクターの再現度も半端じゃない。特に鈴木亮平の役作りには脱帽。
ギャグのテンポが良くて観ている間ずっと笑顔になってしまうし、同時にあまりのピュ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「生きてるとこんなに良いものを観られることがあるんだ…」というのが初回鑑賞時の率直な感想。
子供の頃から何度も何度も読み返してきた大好きな漫画を、ン十年越しにここまで素晴らしい映像作品で楽しめるなんて
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

聖歌隊に加入してからが本番なのだが、それまでが結構長い。もう少し展開を早めて、その分聖歌隊の練習シーンなどを描写してくれたら嬉しかったかも。
というのが唯一感じるマイナス点で、後半はもうずっとトップギ
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ラッシュアワー2(2001年製作の映画)

3.7

コメディとしてのキレは前作より増して、明確な笑いどころが多くなっており数分おきにケラケラ笑って観られて大変楽しかった。
一方、アクションの娯楽性は前作のほうが上回っていたかもという印象。

相変わらず
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ラッシュアワー(1998年製作の映画)

3.9

全編に渡ってジャッキーのアクションを気軽に堪能しつつ上質なバディムービーとしても楽しめるハッピーセット娯楽映画。
ジャッキーのカンフーアクションとクリスタッカーのコミカルな芝居の合わせ技で、異なる世界
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

個人的に前2作ほどには刺さらなかったものの、また違った味わいの意欲作であると思う。

震災というセンシティブな題材に対しても誠実な向き合い方をしていると感じられた。
ただその分、前2作ではあくまで舞台
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

こういう「お金はかけてるのに内容の方向性が完全にB級」なエンタメ極振り全力バカ映画からしか得られない栄養があるし、お金をかけたリッチなトンチキジャポニズムからしか得られない栄養もある。
というわけであ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2013年の作品ということだが、新海監督最大の特徴である映像美は既に健在。
自然物だろうが人工物だろうが、都会の雑踏から蛍光灯の光に至るまで何もかもが美しく描き出されており圧巻。
背景美術だけでなく演
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

いっさい遠慮会釈のない超絶カロリーオーバーヒロイックどエンタメナートゥバトル映画。
互いに敵対する立場であることを知らずに友情を築く二人の男、理不尽な圧政への反抗、といった筋書きもそれ自体の大枠は目新
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

2.5

どうにも脚本も演出も締まりがないように感じた。
非常にすっきりまとまったSF作品である原作小説に対して、本作はSFであることは殆ど放棄し、中途半端な人間ドラマに終始している。特に結末の違いにそれが顕著
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

緊張感のある高水準のサスペンスが延々続くことで却って起伏がないともいえる内容だが、画作りや演出が巧いのか役者の演技が良いのか、2時間半の長丁場でも最後までハラハラしながら食い入るように観られた。
ジャ
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ホラーというより、殺人鬼ものB級ホラーのパロディを取り入れたドタバタコメディという建て付け。ホラーが苦手でも余裕で観られて面白かった。
人はバタバタ死ぬしゴア表現もしっかりあるが、いかにも殺人鬼の餌食
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

仲良しの爺さんたちによるキレキレのシルバージョークが小気味良く、登場人物みんなが適度におバカで優しい内容でほっこりできる。
やっていることは犯罪には違いないけれど、根底に友情や家族愛といったテーマあり
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

前作からの"被せ"と"外し"がとことん巧く、単体でも充分に楽しめる内容でありながら続編としての強みが最大限に活かされる作りになっており、人気作の2作目としてこれ以上のお手本はなかなか無いのではと思う。>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

4.6

普段は字幕派だが、有名なミームの数々を味わいたくて吹替で鑑賞。
メッセージ性も何もない、娘のためなら何でもする無敵のシュワちゃんが暴れまくるだけの最高の映画。
90分の中に全て(筋肉、暴力、爆発)が詰
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クローズZERO II(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作同様、OPがカッコ良すぎる。
今回は更に、鈴蘭と鳳仙の因縁となる美藤殺害のくだりが映されることもあり、ヒリヒリする緊張感がスパイスとして効いており否応なしにブチ上がる。

本編内容も前作よりは余分
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

笑って泣けて、心が暖まる最高の映画。何度でも観たい。

冒頭の、家族皆ケビンにばかり当たりが厳しいくだりが傍から見てもかなり理不尽でストレスフルなことだけが引っかかるけれど(そのせいで「本当は愛してる
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二百三高地(1980年製作の映画)

3.6

3時間と非常に長いため、当初は失礼ながら流し見程度のつもりで見始めたのだが、冒頭の銃殺刑のシーンでもう完全に引き込まれてしまい後日腰を据えて鑑賞することとなった。

歴史上の戦争を題材としながらも主要
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バトルシップ(2012年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

心に小5男子を住まわせる全ての人の「こういうの大好き!」を力いっぱい詰め込んだ愛すべき脳筋映画。大好き。
骨董品の記念艦を動かすために歴戦のジジイたちが集結するシーンでは興奮が最高潮に達したせいかなん
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

オーソドックスなパニック映画という作りで特に不可もなく、まあ主人公がドウェイン・ジョンソンな分で加点が入るな…
などと呑気に思っていたらラスト30分でブチ上がった。
まさかのジョージとの共闘。大きい筋
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.4

ギャグの波長がやけに合ってしまってコメディシーンではずっとケラケラ笑って観ていた。
同僚のペニスタグラム君がもう出る度に面白いのでもっと出番があってもよかった。

ボブの真意と真相を最後まで引っ張るた
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

まず、この監督は児童虐待などというセンシティブな問題を軽々しく扱うべきではない。
単に雑な作劇で消費するだけならまだしも、48時間ルールを誤解させる描写(通報を受けて48時間以内に対応に動く、が正であ
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唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

コナンとハイローと逆転裁判を足して割らない、テンポの良いエンタメ作品。

推理担当の甥とアクション担当の叔父とのバディものとしての基礎力が高いため、シリーズ3作目の本作から入っても充分に楽しめた。
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クローズZERO(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく良かった部分と良くなかった部分とが両極端で、展開上それらが交互に表れるため評価の難しい作品。

良くない部分というのが、まず牧瀬の非モテ拗らせ描写がキツい。
それから黒木メイサ要素そんな要る
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

どうもこの監督の人物描写は肌に合わない。
評価の高い「時かけ」でもそうだったのだが、登場人物の多くが(ヒロイン含め)うっすら嫌な人間で、浅慮で身勝手。作中ストーリーで障害となる要素もほぼそれらが原因の
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

実話を元にしているだけあり、またフランス映画らしく、さしてドラマチックな展開が起こるでもなく淡々と進む物語だが、じわじわと心が暖かくなる名作。

重い身体障害を負った富豪のフィリップと前科のある貧しい
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作と比べ、諸々のバランス感覚が合わなかった。
マイナス要素として、ロキシーとJBの呆気なく無意味な死が一番大きい。
ハリー復活の嬉しさとロキシーやJBやマーリン死亡の悲しさとでプラマイマイナスといっ
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

スタイリッシュと悪趣味とロマンと不謹慎を奇跡的な配合で同じ容器にぶち込んだ結果生まれたかのような完璧な映画。

英国情緒あふれる紳士のアクション映画かと見せかけて、後半では不謹慎な虐殺シーンが馬鹿みた
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ホラーは一切無理な人間だがこれは大丈夫どころかめちゃくちゃ面白かった。
ゾンビはちゃんとノロくて割と弱め、対してじいちゃんばあちゃんはクソ強いしヒロインたちもクソ強いし主役のへっぽこ兄弟も絆は強くみる
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

要素だけなら好物だらけのはずがいまいちハマれなかった。
キャラクターの人となりもわからない序盤から、煙草の吸い過ぎによる肺がんで主人公が死にかけています、と何度も何度も言われても非喫煙家としては「そん
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