日頃監督の作家性にばかり注目している私にとって衝撃のレベル。そのくらいよくできた映画。
映画の本質はシネマトグラフィーやプロダクションデザインや音楽などの美しさではない。まさにピュアなフィルムメイキング。
ストーリーのために全てがある。ぶっ飛んだアクションやありえない状況もリアルに見えるほど緻密に描かれた人々の感情。
セガールとかチャックノリスのアクション映画撮ってた監督らしいですが、作家性にとらわれない映画づくりのプロを感じました。
120話もあった60年代のテレビドラマを元に完璧に作られた130分。ダイハードの脚本家が書いた脚本が神すぎる。
見る人に一瞬の隙も与えない編集も神がかってるし、昔のアクション映画ジャンル感ある音楽も最高です。
シネマトグラファーはタクシードライバーとレイジングブルを撮った人らしいですが、写真的美しさよりもサスペンスとアクションを撮ることに徹しています。
