【過去に観た映画】2017.8.13
仲代達矢にあて脚本を書いた映画だけに、俳優 仲代達矢ありきで、役柄とご本人がオーバーラップする。
まるで、舞台を観ているような映画。
引きで撮影し、登場人物全て、
役者が演じている“虚構の人”感が漂う。
回想シーンもイメージ映像もなく、台詞で全てを語り、前へ前へと向かう。
白いシルクのパジャマに
黒いロングコートを羽織った
白髪の老人は、裸足で老人ホームを、抜け出して、白い砂浜で
シェイクスピアの台詞を語る。
彼は狂ってるのか、正気なのか。
かつてのスターの行き着く先はどこか。
海辺に車を停めた場面が、
車のCMのようだか、
悲しみ、切なさ、人間の醜さ、悪の部分、様々な負の感情が噴き出し、見ていてとても辛かった。
心に突き立てらた刃のような作品。
ポスター。
主演 仲代達矢のそばでは、
個性派俳優たちも拙く感じる。
チラシが登場人物毎にある。
お金をかけてないような
ほぼ、海辺シーン。