のーまん

ヒトラーに屈しなかった国王ののーまんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

事実に基づいた戦争、歴史系の映画好き。
まずノルウェーがスウェーデンから独立した国で、デンマークの王室からノルウェーの国王が誕生していたことを初めて知った。
ノルウェー駐在のドイツ公使・ブロイアーすら知らぬ間にノルウェーに侵攻していたドイツ。
コート外相はブロイアー公使に署名するよう求められるが、「他国の侵略に屈する国家は存在する価値がない」とヒトラーの言葉を借りて拒否する。
ブロイアー公使は中立国であるノルウェーの平和を望んでいたが、平和を望んでいると言われつつ侵攻され、騙されたと感じているノルウェー政府と、ノルウェーを制圧する思惑のヒトラーとの間で板挟みになってしまう。苦悩が伝わる。
少年兵セーベルと会うシーン。セーベルが「全ては国王のために」と言うと、国王は「全ては祖国のために」と訂正する。このシーンいいね。
国王はブロイアー公使と直接交渉。ブロイアー公使はノルウェーのことも配慮した内容にしたが、「この国の行く末は密談で決まるのではなく、国民の総意で決まる」と署名に拒否。
「国政に介入してまで抵抗を貫いた国王の決断は主権国家ノルウェーの民主主義の象徴になっている」
ドイツ軍の攻撃がひどくなり国王と皇太子はイギリスに亡命。イギリスからドイツへの抵抗を支援した。終戦後はノルウェーに戻ることに。ホーコン7世、オラフ、ハーラルをはじめ、家族が集まる。
そしてハーラルは現国王。すごい。
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