MaruFuku

ブラックボード 戦火を生きて/戦場のブラックボードのMaruFukuのレビュー・感想・評価

3.2
市長役のオリヴィエ・グルメさんの柔和さと厳しさが共存した顔が好きだ。
学校の先生(アリス・イザーズ)もすごくいい。斥候として道の先に悲惨な現場を見つけ、一行の道を逸らせて子供たち全員と寓話を暗誦するシーン、グッときた。
非常時に道中無邪気に遊ぶ子供たちを守る大人たちにも。

ナチスが嫌いでドイツからフランスに逃れてきた親子。周囲と自分たちを守るためフランス語しか話せない。身を寄せていたフランスの田舎町にもナチスが迫るが、直前に不法滞在の疑いで逮捕された父は、息子が疎開する際に離れ離れになってしまい、拘束から逃げ出した父は道中出会ったイギリス兵と共に息子を追う…

そりゃそうやよな、全員がナチス好きやったわけやないよな、と。

じんわりくる映画。
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