すべての権力(政府を含む)は嘘をつく。
日本のメディアも当然嘘ばかり。
嘘ではないがかなり恣意的な報道だ。今年のコロナ関係のニュース、米大統領選のニュースを見れば明らかだ。
困ったことに商業メディアのいうことこそが真実だと信じて疑わない人が多いということ。
もっと困ったことにあれは嘘だと分かっていながら大勢に迎合するのが大人だと思っている人が多いということ。
映画は数々のエピソードで大手メディアはどう報道してきたか、I.F.ストーンはどんな記事を書いてきたかを描く。
オルタナティブメディアで活動するジャーナリストたちはどんなことをしているか等々。
しかし、マイケルムーアをはじめデモクラシーナウも今や信用される大手メディアになりつつあるということ。
そして、彼らの書いた記事は彼らの思想も多く含んでいるということ。
社会のさらに後ろにあるもっと大きな力について描いて欲しかった。
そこまで描くと消されるんだろうか。
また感染者が増えた、出かけるならマスク忘れないようにしないと、携帯の消毒液も忘れずに、出来ることなら東京へは行かないように…、などという人たちには見て欲しい。
2024年1月に再鑑賞。アメリカの戦争介入について、JWブッシュやオバマという大統領の名前は挙がっていたが彼らの共通点であり、この映画のテーマであるメディアとの共通点であるグローバリズムへの言及がないのが気になった。どんなにジャーナリストが真実を伝えようとしてもグローバル主義に乗っ取られたメディアには真実は伝えられない。IFストーンの時代にはこのグローバリストたちはどのように棲息していたのか?この映画の続編を作るなら本当に命懸けの仕事になるだろう。