やかじょ

すべての政府は嘘をつくのやかじょのレビュー・感想・評価

すべての政府は嘘をつく(2016年製作の映画)
3.2
製作がカナダというのがちょっと興味深い。
自由でリテラシーの高そうなイメージのアメリカでもジャーナリズムが機能しているのは言い難いのかな。
でも日本の場合主要メディアが事実を伝えていないのだとすると、じゃあ信用できる代替メディアは存在してるのか、という疑問がある。主要から外れてるものも同じくらい信用できない、あるいは思想が何かに偏ってるイメージ。

日本にドキュメンタリー映画というジャンルがあまりないように思うけど、同じようにジャーナリズムもまだまだ未発達の分野なのではないかと思う。

あとl.F.ストーンが政府がウソを暴くのにのに、公の記録を用いて検証しているという話があった(つまりやる気と根気さえあれは人は誰でも事実確認できるよう政府の記録が公開されているという意味だと思う)けど、日本では、やれ記録は破棄した取ってない隠していただけでした機密のため出せません、という話がしょっちゅう出てくるあたりがかなり問題なのだなと認識させられた。

今トランプ大統領になってあからさまに信用できない、ウソを平気でつく、という気持ちがあって、そういう目でアメリカ政府を見ているけれど、アメリカに限らず、基本的に権力があるところにはウソがある、と思った方がいいですね。
その時に何が信用できると判断できる自信がない、どこから情報を取ればいいか分からない、というのが積極的な政治参加できていない理由の一つだと思う。
メディアリテラシー必要だよな。