今年も渋谷・ユーロスペースのイスラーム映画祭８にて。今作は、舞台はフランスだが主人公はアルジェリア移民の母親で、女手一つで二人の娘を育てている、という人物。娘は一人が18歳の大学一年生（医学部）、もう一人が15歳の高校生（ちょい不良ぎみ）で、まずどちらもかなり可愛い（特におねいちゃんの方はよく見ると超・美形）。まァそれはどーでも好いケド、お話の中身は比較的オーソドックスとゆーかワリと普遍的な子育ての困難を描く…というヤツではある、がやはりソコにイスラム系移民の生き辛さの諸々がチャンと描き込まれて居るのがこの映画祭の価値であると思うし、フランスの移民社会（or 彼らの学生生活）といった「別の世界」を知るコトが出来るという点での醍醐味でもある。その部分のクオリティは今作でもやはり非常に手堅かったと思いますし、キッチリ共感して（映画的にも）ごく面白く観てゆけた、とも思いました。決してソコまでシリアスに過ぎない…という意味でも、ごくオススメし易い佳作ですね。
