このレビューはネタバレを含みます
ゴースト目線だからなのかな?
アス比が正方形の不思議な映画。
同じシーンが続くなあと思って見ていたけれどラストのラストで号泣した。
セリフやBGMはほとんどなくて、その代わりに流れる音楽が良かった。
突然夫を亡くした悲しみを泣いたり、叫んだりするんじゃなくて1人床でひたすらパイを食べて表現するシーンがすごく刺さったし印象的で好き。
誰かの死後“ 遺された側”の話はたくさんあるけれど、“ 遺してしまった側”の話はすごく新鮮だった。
「全ての創作物に意味は無い」とセリフがあったけれど、ゴーストが消えた後も存在していたという証明は確かに残っていたんじゃないかな。ちゃんと見つかって良かったね。
大事なのはメモの内容ではなくてメモがあったという事実なんだろうな。
詩的で美しい映画でした。