堀雄一

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの堀雄一のレビュー・感想・評価

4.0
かつてあったことは、ひとまとめに空間的に併置される。それが幽霊の存在だ。過去は終わっていないし、未来は過去である。

しかしながら、時は確実に過ぎることに気づく。過去の経験を見ることでしか、現在ではあり得ない。現在において過去は更新されている。

汚れていく幽霊の衣装は、過去は、あくまで過去を見ている現在であることを教える。過ぎ去ってしまった過去は、触れられない過去として永遠であることに気づいて幽霊は、次元を異にする=成仏する。
堀雄一

堀雄一