えり

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのえりのレビュー・感想・評価

3.8
タイトル通り、ゴーストが出てくる。でもこれが荒技。ある意味斬新。
あんなビジュアルで、ちょっとふざけてるようだけど、とても詩的な作品。セリフもほとんどないし、時間もあやふや。ゴーストにいたっては表情さえわからない。直接描かれない部分を自分で想像しながら画面を見つめている感じ。行間を読ませる…やっぱり詩的。
創造しながら読んでいくのは人の「想い」。
例えば哲学的や論理的に考えながら観るような作品はその作業がすごく疲れるけど、これはなんだか自分もふわふわと漂うようで脳じゃなくて心が反応する感じ。

不思議な感覚が観終わった後も続いている。心地よい映画体験だった。
えり

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