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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのTのレビュー・感想・評価

4.0
素晴らしい画と間!
異様な程長く静かなロングショットがゴーストの視点で語られていることを見事に表す。
キッシュ(パイ?)を全て食べきってから吐くまでの長回しが神がかっていた。

霊魂は家に宿り、記憶されることでその存在を現世に留めるとされるが"生きた証し"としての存在証明は全て忘れ去られた時点で終焉を迎える。

ゴーストの時間軸で語られる愛と記憶の物語は、"忘却"と対峙する。
忘れ去られたものは消えてしまうのか、愛とは、記憶とは、生死とは‥‥

この映画は、死者の目を通して死を描くことによって生という概念を捉えてゆく。
そのアイデアは素晴らしいのだがゴーストの質感が在りすぎてしばしば現実的な存在に感じてしまったことが唯一のマイナスポイント
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