Kinakosan

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのKinakosanのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは自分の感想を見つけたい作品。
とても静かで、絵画を観ているような気分になる。幽霊のヴィジュアルがとても好き。ハロウィンのお化けがそのまま実体化した感じ。シーツを引きずりながら歩く姿や、家の中にたたずむ姿はめちゃくちゃシュールだけど、とても寂しい。

同じように向かいの家にもシーツの幽霊がいるのですが、その幽霊は花柄?のシーツだったりして、、、いろいろ種類があるのね、笑。

思った以上に壮大な物語で、とても深い余韻がありました。さようならというアンドロイドが出てくる映画を観たときと似た気持ちに。長い長い時間の経過をただ見つめ続けるというところが似ているのかな、、、。

幸せな時間があって、悲しみの時間があって、それを繰り返し、あったものは無くなり、また新たなものが作られて、それもまた無くなっていく。無意味のように思えるけれど、そもそも意味があるってどういうこと?って私は思い始めてしまいました💦結局はそれを決めるのも誰なのか?っていう話だし、、、。

とても不思議な映画だったけど、私は好きでした。観るときによって、悲しくなったり辛くなったりするかもですが、、、笑。

長い旅を続けて、やっと家に帰ってきた感じ。彼はメモを見つけて、それを見ることができて、成仏したということなのかな。向かいの家の幽霊が、もう来ないみたい、と言って消えたのは、なんだか寂しかったけど、、、。

生きていることを感じさせられる。私たちもいずれ消えて無くなる訳だけど、普段はそれを忘れているということですね。否が応でも意識させられる、本当に不思議な映画でした。
Kinakosan

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