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帝国海軍勝利の記録のmhのレビュー・感想・評価

帝国海軍勝利の記録(1942年製作の映画)
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太平洋戦争開始から半年の時点の、帝国海軍勝利ダイジェスト。
映画ニュースを編集したものとのこと。
文化庁のデータベースだと1942年10月15日公開となっている。んだけどその日付はおそらく間違ってる。根拠はふたつ。本編のラスト近くに、「これまでの海軍の戦果まとめ」があり、その日付が「1942年5月20日まで」となっている。五ヶ月前の集計はいくらなんでも情報が古すぎると思うのが一点。もう一点は、毎年5月27日は海軍記念日であり、それに合わせて公開したと考えるのが妥当だからだ。
海軍記念日にあわせて海軍の映画を公開して、3月10日合わせで陸軍の映画をやり、大作は大詔奉戴日あわせで公開と考えてまず間違いない。ちなみに山本嘉次郎「加藤隼戦闘隊」は1944年3月9日公開。木下恵介「陸軍」は1944年12月7日公開。閑話休題。

たとえば「東亜から退いていくアングロサクソンの挽歌……」など、活弁調のナレーションが特色。
日本映画社が持ってる戦争の映像は、これまで見たことないのが多いね。HPを見て気がついたけど使用料がしっかり決まってる。だから映画会社が自社でも持ってる映像を使う→何度も同じ映像を見ることになるというわけか。つっても、この映画、全編YouTubeにあがって久しいんだけどな。この場合パブリックドメインが優先になるのかなぁ。わかんないことだらけだね。
水上機母艦から水上機の離陸なんてかなり珍しい映像があった。
Amazonレビューで指摘しているひとがいるけど、日本海軍空挺部隊(蘭印作戦・メナドの戦い)など、説明もなくレアいのをやってくれる。
演習中だと思うんだけど航行中の戦艦が主砲をぶっ放すのは、何度見てもかっこいいね。「海軍戦記(1943年)」のそれとはまた別の素材だった。
面白かった。
mh

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