このレビューはネタバレを含みます
みんなの好きや愛してるという気持ちが行動原理になっている。
人魚を憎んだおばあちゃんもおじいちゃんも、大切な人が食われたと思い込んでいたからだ。
自己中な人間の浅ましさの描写が多すぎて苛立つが、そこがかなりリアルなので、何とも言えない。
最後、歌うたいのバラッドのサビでおじいちゃんが逆光の中傘を開くシーンが好き。
海外アニメのようなデフォルメされた絵柄や演出が多いが、光の表現が情緒的なのは日本映画らしいと思う。
光で消えてしまうというヴァンパイア的設定は、美しい光をアニメで描くことに適していると思った