anguish

ワイルドライフのanguishのレビュー・感想・評価

ワイルドライフ(2018年製作の映画)
3.2
○ジャケットのシーンを見るためにある映画。14歳の息子ジョー(エド・オクセンボールド)視点で綴られ親が頼りないから子が確りせざるをえない典型、型破りな家族ではなくごくありふれたどこにでも見聞きしそうな家族像。

1960年を背景にジェリー(ジェイク・ギレンホール)とジャネット(キャリー・マリガン)とその息子ジョーはモンタナ州グレートフォールズに引っ越してきた。ジェリーは勤め先であるゴルフ場のトレーナーを解雇されるも次の日には撤回される。しかしプライドを傷つけられた事で戻らなかった。ジャネットはパートで働き、ジョーは写真館でアルバイトを始める。ジェリーはあろう事か低賃金の山火事を消すための現場労働者になり家を長期間空けると言い出した。今まで散々振り回された情緒不安定なジャネットは夫に捨てられたのではないかと思い始める…

男性目線、女性目線では見方や捉え方に違いがあるだろうと思います。なんて身勝手な父親だ、とんでもない母親だと思うでしょう、でも相談出来る相手はいないのです3人とも。孤独は本当に冷静な判断を鈍らせ自分を追い込んでいく、その果ては自身を消してしまいたいほどに。エド・オクセンボールドの演技が素晴らしいですよね、決して責める訳でもなく言葉少なくともちゃんと表情で内なる思いが伝わってくる、ストーリーはオマケですw

アルバイトで培った事が生かされます、例えあの頃と違っていてもジョーにとって愛すべき両親であることは違いないのだから。

20200131-22(012)
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