テレッテ

羅生門のテレッテのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
2.8
それぞれの主観や見栄が入り込んでいて、人の証言の信憑性の薄さと欲望を感じる

芥川龍之介の『藪の中』と『羅生門』を元にした時代劇でありながら食い違う証言を聞いてく感じは若干ミステリーっぽさを感じた

全員真実のためじゃなく見せたい自分のための歪んだ証言
多襄丸は盗賊としての男らしさ
真砂は哀れな妻という悲劇のヒロイン
金沢は潔い最期という侍らしさ
杣売りは自らの一点の曇りもない善良さ
各々なりたい自分や自分が持ち合わせていなかったものを偽るためという、人間の醜い部分が表れている

実際、現実でもこういうこと多いからあてにならないよね

古いから所々音声が悪くて声が聴き取れない部分があったな…
テレッテ

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