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羅生門のSatohMayのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.5
思ったよりお芝居調の台詞回し。

雨は天然?人口?土砂降りの時に、雨が強いところが線状になって波のように移動していく様がリアルだけど、人口だったらすごい丁寧な仕事?

衣装がボロボロなとこや汗が若干やりすぎでは?とも思う。作り込まれてるのだろうが。思えばドラマの時代劇って、みなさん良い着物を着ておられる。

原作は芥川の「藪の中」となってる。実際は、藪の中の前後に羅生門を付けたつくり。
羅生門のテーマを藪の中でやってるとも言える。

当然内容は近代然としてて、中世?時代の人は、善悪というか信じる信じないについて、こんなに細かく考えないと思うのだけど。
そういったら面白くないし、そこに葛藤する人物と、葛藤しない人物が登場するとこが小説「羅生門」だからこの映画は羅生門でいいのだと思う。

志村喬さんが若いと思う私は昭和生まれw
三船はかっこいいんだけど、ザ・ミフネって感じで演技がゾーンに入ってる。笑い方が若干しつこく感じた。京マチ子さんが可愛い。役は激しいけど。森雅之さんお顔が美しい。(声は😢だけど。)さすが有島武郎の息子。

黒澤監督の映画は実は初見🎞️。これがクロサワの映画か!!!と期待マックスで見てしまったので、ちょっと想像と違った。でも良かった。芥川も素敵な映画にしてもらって作家冥利に尽きることでしょう。
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