なすび

羅生門のなすびのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
3.0
なんか最近YouTubeで午前10時の映画祭の事務局オフタイムよく聴いてるんやけど、「羅生門」の回聞いて久し振りに見たいな〜って思ってたら前に録画してたのがあった!ラッキー💫
字幕つけたかったけどなんか私のテレビではつけれなかった…でも前よりは聞き取れた気がする!笑

今回は時々挟まれる木漏れ日とか自然の美しさに注目して見た!すごいな〜これが1950年か…よくよく考えてベルイマンの「処女の泉」でこれの10年後とか驚く。てかベルイマンより黒澤明の方が年上なのか!意外だった

前回見たときは森雅之知らなかったから今回は森雅之の不憫さにまた胸がときめいた、本当この人幸薄い役が似合う、好き

京マチ子の顔って平安時代とかにモテそうな顔だけど歳を重ねると結構色気が出てきて好き、この時もやたら足が艶かしかった

三船敏郎久しぶりに見たけどこの三船敏郎のエロさはやばい!!!フェロモンダダ漏れですよ!自分あの筋肉がついた二の腕にはち切れんばかりに紐とか巻いたり(「ラガーン」のアーミールカーン参照)ピチッとしたTシャツ着るの(「ドライブ」のゴズリング参照)めちゃくちゃ好きなんです…!服もはだけまくりだし汗だくだし、獣!胸板厚くて好き!それにしても顔芸はいつものごとくすごい…

この3人がまぁ言うなれば美男美女で映画的で3人の証言で再現した映像もどれも映画的なんだけど、1番親しみやすく現実味のある志村喬が語る「現実」ではみんな泥沼でかっこ悪くてプライドも何もかなぐり捨てていて、何となく人間の現実のちっぽけさとか汚さ弱さが垣間見えて悲しく思えたりした。。。

ラストはなんかいい話っぽく終わるところがちょっとやだけど逆に笑える、なんやねんいきなり笑 って感じで

個人的には千秋実の坊さん役がちょっとツボw

そして1番好きなところは、三船敏郎が京マチ子を始めて見たときにドキッとするシーン。その時まず三船敏郎の左目に光が当たって目が明るく見える、次のカットでは右目に光が当たって明るく見える。人が恋に落ちた時というか、目で見た心の変化を上手く表現していてすごく美しいと思った
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