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青鬼 THE ANIMATIONのkanacoのレビュー・感想・評価

青鬼 THE ANIMATION(2017年製作の映画)
2.8
2004年頃からニコニコ動画などを中心に流行ったRPGツクール製フリーホラーゲーム『青鬼』を、脚本・我孫子武丸、声優・逢坂良太/水島大宙、テーマ曲志方あきこという布陣と完全オリジナルストーリーで3Dアニメーション映画化!一応の気合は感じるのですがアニメクオリテイは気になるほどに低い…かも🤔💦(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
田舎のとある高校。民俗学研究会に所属する晃司たち5人は文化祭で発表するテーマについて悩んでいた。そして40年前に書かれた民話の資料を見つけ、そこに書かれた〈桔梗鬼〉という怪物が今世間で流行している人気フリーゲーム『青鬼』の元ネタとなっていることを知りテーマにしようと選ぶ。運よく『青鬼』の作者に取材する約束もでき、準備は順調に進んでいた。しかし突然に作者の訃報が届く。部員たちがその不審な死に対して疑問を感じる中、学校にある地下室から謎の存在が動き出し…。

❶一世風靡したフリーホラーゲーム『青鬼』の秘密をオリジナル脚本で暴く!

2004年頃からニコニコ動画などを中心に流行ったRPGツクール製のフリーホラーゲーム『青鬼』。洋館に閉じ込められた若者たちの1人を主人公として操作し、謎解きをしながら洋館を脱出するアドベンチャーゲームですが、一方で神出鬼没に現れる〈青鬼〉という怪物に追いかけられ、触れると1発ゲームオーバーになるという鬼ごっこ系のアクションゲームでもあります。

〈青鬼〉の容姿は巨大な頭を持つ、ブルーベリー色をした全裸の巨人!左右の違う大きな目玉、大きな口には鋭い牙がぎっしり。胴体までならパックリ一発で飲み込み嚙み切れる顎の強さ!印象的なキンキンとつんざくBGMと共に現れ、プレイヤーに「即死」という恐怖を煽りまくります😱💦

本作はそのゲームから派生した3Dアニメーション映画です。ゲーム内容の映画化ではありません。フリーゲーム『青鬼』の元ネタとなった〈桔梗鬼〉という伝説を知った民俗学研究会の生徒たちが、そのテーマを文化祭で発表しようと調べ始めますが、そのうちに学校内で青鬼に襲われてしまうという、完全オリジナルストーリーとなっていました🤔

脚本はゲーム『かまいたちの夜』で有名な我孫子武丸。私個人はチョロッとしか(シナリオ1つ分しか)やったことがない『かまいたちの夜』よりも、同作家で唯一読んだことがあるミステリー小説『殺戮にいたる病』の方が印象深いです📖主人公や仲間の声優は逢坂良太や水島大宙で安定して違和感はなし。さらにテーマ曲は志方あきこ。エンディングの冒頭に流れた瞬間から志方あきこ節(作曲編曲)が全開で、よく見たら作詞は天野月!この布陣はホラーゲームやこの分野が好きな人からするとちょっとアガるのでは…😆💕

さすがは『ゆめにっき』と共に一時は初期フリーホラーゲーム界を一世風靡した『青鬼』!60分という短いアニメなのに気合の入れ方が違う(ドドンッ)!!

………と思ったら…(ㅎωㅎ )

❷アニメーションクオリテイが気になるほどに…低い😔💦

ファーストインプレッションから「ひぇ~」となるような感じ(とはいえ、見ることができないほどではないです。映画の映像としてという意味です)。キャラクターデザインもだし3Dアニメーションもだし…。まるでフリーゲームみたいなデザインとPS2初期みたいな3Dクオリテイ…。どうして度々、キャラクターの鼻が無くなるのか。表情はのっぺりだし、口はパクパクしているし、青鬼から逃げると走り方カクカク…。全体的に淡白な感じです。

青鬼による殺戮シーンはけっこうグロテスクだったので、ここももっと良いアニメーションがあればさらに迫力を増して演出できたのではないかなぁ。青鬼らしく血みどろではありました(でも機会は少ない🙄)

フリーゲームらしいライト感が良い意味で押し出されていることもあり、ファンライクで60分の“こじんまり”とした作品なので、あくまで高スコアになるような作品ではないとはいえ、正直、総合スコアをここまでガクっと下げているのはアニメ絵な気がします🤔

🌺🐝「青鬼に追いかけられるお馴染みのBGMが後半は怒涛に流れるので懐かしかったです。ホラー映画もそうですけど、ホラーゲームにある怪物のテーマ曲はあがりますよね。ちなみに私はフリーゲーム『青鬼』はプレイしたことなく動画勢でしたが、それでも何度も聞いたBGM…エモーショナルでした😂タンスに隠れなきゃ!ってなりますね(死亡フラグ)🤣」
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