mitakosama

劇場版 マジンガーZ / INFINITYのmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
なんか今作を観て、今川鉄人の「白昼の残月」を思い出したのは僕だけだろうか?マジンガーインフィニティと大鉄人のデジャブ感…。(さらに遡れば日本列島サイズのデビルガンダムか…)

平成30年にマジンガーZの新作映画が作られるだけでもとてもメデタくはある。今回はリメイクではなく、テレビシリーズの続編という定義。
40年前のテレビアニメだが、今作内の時間経過は10年しか経っていない。
グレートマジンガーまでは出てくるがグレンダイザーに関しては一切無し。勿論マジンカイザーとかも無い世界観だね。

光子力エネルギーの平和利用がされている世界で、富士山裾の新光子力研究所で、超超巨大なマジンガーが発掘される。それがインフィニティ。200メートルくらいあるのか?
と同時にインフィニティの起動キーになる少女リサが現れ、兜甲児をマスターと認識する…。

が、この劇場用オリジナルのリサがキモチワルイよぅ〜〜〜兜甲児を「ご主人様〜」と呼ぶ感情のある女性型ロボット。
もう、この手の萌えとかお腹一杯ですよ。折角映画として作ったのなら年齢性別志向を問わず不特定多数のお客さんに観てもらうべきじゃん。どうして今の一部のオタクの流行に合わせるのか?

で、ミケーネ帝国が復活し、インファニティを奪取して世界が再び侵略の危機に陥る。
見所はやっぱり3DCGのロボットバトルですな。歴代の機械獣にマジンガーが無双して戦う描写はやっぱり熱い。マジンガーは簡易量産型のイチナナ式なんてのも出てきて、メカ描写の設定補完に一役買ってる。
メカのリデザインは柳瀬敬之だけあっていい感じ。3DCGに相性の良いデザインだね。しかしミケーネ帝国には量産という概念は無いのかね(笑)

メカの描写が良いのに対して、人物のデザインはいいのだが動きは固いなぁ。話しながらの身振り手振りとか不自然すぎないか?

個人的にはやっぱり続編ではなく、オリジナルの完全リメイクにして欲しかった。その方が一見さんのお客さんを取り込めるし、他のタイトル(ゲッターとかジーグとか)のリメイクにも繋げられた筈。
続編として物語を作る際に平行世界などの設定を出した事で、話が必要以上に観念化し過ぎたのも勿体なかったかな。話をもっとシンプルにして、新規ファンを獲得出来る作品にして欲しかったな。
mitakosama

mitakosama