戦時中の国を舞台に戦火を掻い潜るミルク運びと謎多き美女との逃避行を描いたコメディ・ドラマ映画。
2022年203本目。
ユーゴスラビアの巨匠エミール・クストリッツァ監督作品です。とにかく癖の塊なので初めてこの監督の作品を見る人は呆気に取られるのではないでしょうか。僕は2作目の体験でしたが、心構えはしていたもののそれでも前半は自分の中でペースを掴めず戸惑いました。しかし不思議なもので、このテイストに慣れてくると名状し難い魅力がありますね。
寓話的であるようでその真意がわからない、ファンタジーのようなそうじゃないような、本当に不思議な手触りの作品でした。不意に訪れるはちゃめちゃな展開の振り幅に注目です。