けーはち

レディ・ガイのけーはちのレビュー・感想・評価

レディ・ガイ(2016年製作の映画)
2.9
ウォルター・ヒル監督による、狂った闇医者(シガニー・ウィーヴァー)に女体に性転換させられた殺し屋(ミシェル・ロドリゲス)の復讐劇……と聞くと「もっと面白く成りそうなもんじゃない?」と誰もが思う感じ。

元・男の仕草を体当たりで頑張るミシェル姐さんは確かに一見に値するんだが、ハードボイルドでゴリゴリマッチョな殺し屋の男が女に変身させられて困惑しつつ、今の肉体を最大限活用し闘う、というマンガみたいな話であるはずなのに、女体化主人公を活用する遊び要素が全くなくて、既に捕まって精神鑑定にかけられている闇医者サイドの大して面白くもない主義主張を語る尋問シーンに尺を割きすぎる。それでも緊迫感はあって何だかんだ最後まで観られてしまうものの終わってみれば、まあ……。