紅蓮亭血飛沫

レディ・ガイの紅蓮亭血飛沫のネタバレレビュー・内容・結末

レディ・ガイ(2016年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

女に改造されても、弾丸(タマ)はある─


山も無く谷も無く・・・と盛り上がりに欠ける地味な構成だったため、そこまで惹かれる物は本作にはありませんでした。
マッドサイエンティストによる手術で男性から女性になってしまった主人公・フランクのキャスティングが本作で一番の見所であり全てではないかと。
男性役を演じる際は特殊メイクを施した、とだけあり性転換された際の違和感のなさ、本当に男性から女性になってると感じられる、腑に落ちる力強さがあったのが強いですね。

構成としては主人公・フランク視点と、彼を手術した医師・レイチェルが尋問を受けているシーンがメインですが、フランクよりもレイチェルによる台詞や、何故こんな事をしたのかという思想への追求の方が印象深く残りました。
シェイクスピア好きという背景、自分は他の医師よりも優れているという自信からの屈辱や葛藤等、復讐一直線であるフランクよりも一癖も二癖もあるレイチェルの方が見ていて楽しかったですね。

キャスティングによる性転換ネタをやりたかっただけじゃないかな、という感想しか出てこないぐらい面白味は本作からそれほど感じられません。
ミシェル・ロドリゲスのファンにとってはそれなりに価値があるかもしれませんが・・・一つの映画としてはあまり目立った点がなかったですね。