みんと

逃げ去る恋のみんとのネタバレレビュー・内容・結末

逃げ去る恋(1978年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

アントワーヌ・ドワネルものもついに最終章。1~4作品目の回想シーンが多く、とてもエモい。

「妻も子供も妹も乳母も看護婦も欲しい人よ。子供時代の不幸の償いを女に求めるなんて。」
というセリフと
「逃げ去るものばかり 僕は追いかける 女を香水を涙をバラの花を 思えば母も耳たぶに同じ香水をつけていた」
という歌詞がアントワーヌの人生、人となりにおいて重要なものだろう。

母に去られ、逃避するしかなかった少年時代。あの時からアントワーヌは常に、何かに飢え、何かから逃げている。
アントワーヌの不幸な少年時代、そこからはじまる多くの失敗、そして彼自身であるトリュフォーやレオーに、他人事とは思えない愛おしさを感じた5作品だった。

いや~もう一度「大人は判ってくれない」を観たくなった…!「fuck you!」な勢いで「(母親は)死にました!」って先生に言うシーンが大好き(笑)
みんと

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