逃げ去る恋の作品情報・感想・評価

「逃げ去る恋」に投稿された感想・評価

F・トリュフォー監督作。『大人は判ってくれない』から続く「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第5話で完結編。

ジャン・ピエール・レオ演じるアントワーヌは第1話から登場して20年余が経ち35歳に。印刷所に働きながら過去の恋愛体験を綴った作家としても活動、妻とは離婚したが新たな彼女もでき、これまでの少年・青年時代を回想していく。懐かしい初恋の相手との再会や母の墓をお参りしたり、観ている側もつい感傷的になってしまいます…。

撮影はネストール・アルメンドロス、音楽ジョルジュ・ドルリュー、共演にマリー・フランス・ピジェ、クロード・ジャドなど。双葉十三郎氏の #愛をめぐる洋画ぼくの500本 紹介作でした。
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
フランソワ・トリュフォー監督作。

妻・クリスチーヌと離婚したアントワーヌの新たな恋の行方を描いたドラマ。
「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの完結編で、最大の特徴は前4作品のいくつもの場面が回想というかたちで挿入されていること。まさにシリーズの集大成で、『大人は判ってくれない』で登場した冷たい母親、『アントワーヌとコレット』のコレット、『家庭』の日本人女・キョーコ、そして『夜霧の恋人たち』から3作品連続で登場するクリスチーヌといった各作品を彩った女性たちや、アントワーヌの寂しい少年時代、ほろ苦い想い出などの名場面が次々に映し出されるのだ。5作品全てで主演を務めたジャン=ピエール・レオは第1作『大人は判ってくれない』出演時13歳、そして本作『逃げ去る恋』は33歳の時の作品。アントワーヌが20年にわたって少年から大人へと成長していく様子は何とも感慨深いものがある。肉体的には髭を生やした立派な中年になっていても、生き方や女性との付き合い方は惰性的でほとんど成長していない点もシリーズの魅力と言えるのだ。
アントワーヌはシリーズを通して多くの女性と出会い、恋に落ち、フラれてきた。完結編となる本作でアントワーヌがどの女性と結ばれることになるのか、予想しながら観てみるのも楽しいと思う。離婚したばかりのクリスチーヌとよりを戻すのか、それともキャリアウーマンになったコレットか、あるいはレコード店で働くサビーヌなのか(個人的にはサビーヌが一番可愛い)。一応答えは最後に明かされる。だが、シリーズを全て観てきた人ならきっと、これでアントワーヌの恋が終わるはずはない、と思うはずだ。アントワーヌの恋の人生はいつまでも終わらない。本作もその通過点に過ぎないのだ。
thorn

thornの感想・評価

5.0
なんか切ない。
寓話的ですが刹那的。
アメリでオマージュされたシーンがあります。
お洒落。
ドワネルもの完結。
今までの色々なシーンが回想として、新たな真実として軽快に進んでいく。最後は駆け足だったけど、一つの終わりとしてアントワーヌが一人の女性を選べたって事が感慨深かった。
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

3.8
アントワーヌ・ドワネルの冒険、最終章。

青春の代名詞、アントワーヌ・ドワネルの物語が帰結する。

ジャン=ピエール・レオ本人の成長過程を映し出す回想録は、リアルとフィクションの境界を限りなく曖昧にし、独特な感懐が醸し出される。
cyph

cyphの感想・評価

4.2
ドワネルシリーズ第5作目 ただの総集編やんか!となった男はつらいよ第49作目とは対照的に、過去作のリミックスだけでもかなり楽しいしそこまで多くはない現代パートも最高!てなった コレット、クリスチーヌ、リリアーヌにサビーヌで構成されたアントワーヌ・ドワネルクラブ 女たちが嫉妬って感情を一切介さずにひとりの情けない男を通り過ぎていった存在同士としてカラッとした友愛を交換し合うの最高だ

離婚翌日に4番線ホームでの再会、動き出す列車にセラヴィを表情だけで表現するチャーミングなコレット ヒッチコック大好きクラブでありつつ男女の台詞に血が通ってて最高だな…「いけないわ キスはふたりでするものよ」嘘ばっかりの自伝的小説ってモチーフもすき、格好をつけずには生きていけない格好悪い男の子

どの女にも「幼少期の不幸を女で埋めようと母も姉も娘も乳母も看護士も求めようとするな」って理由で振られてるけどそれを克服しそうな気配もないのでサビーヌにもそのうち振られるんだろうな 「二度目に来たら恋するつもりだった この人なら戦友になれるのかもしれないと思った」サビーヌはこんなにいいやつなのに

あとコレットとサビーヌの兄が成就するシークエンスも最高!目いっぱいハンドルを回して降りていくシャッター ほんとにチャーミングな作家だよな、そういう茶目っ気に触れたくて映画観てるよ!て思う あと本作のアントワーヌ見た目がかなりトリュフォー本人に似てて珍妙だった
いわばトリュフォーの集大成的作品がレコード屋を舞台にしているのが色々と深い。
ドワネルは大人になってもちゃんとドワネルで、その成長を追ったものとして、ドワネルの両親のような気持ちになる。

ドワネルが列車を止めて外へ逃げるシーン、手元や足元をドアップで映した短いショットを繋げるカット割り、ヒッチコック的。緊張感。
アントワーヌの半生を振り返るような作品。シリーズ最終章で回想も多く、相変わらずなアントワーヌになぜかほっとする。
登場人物も増えて、面白い。あの少年時代があって今の彼があるということがわかる作品になっていたと思う。うまく言葉にできない。
noroyu

noroyuの感想・評価

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さすがに『大人はわかってくれない』は観てたものの、いきなり飛ばして最終部のこれを観たんだが、あんまりわからないものの、なんとなく最後まで観れてしまった。軽やかだ。
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