朝の部に『サスペリア』を鑑賞し、なんかしょぺえもんが食いてえ腹になったので、マックをいっぱい買ってきた。そんで夜の部はルカグァダニーノ版を鑑賞しようと意気込む。
どうやら巷の噂では結構グロいらしい。ダリオアルジェント監督の手作り感満載で「よくぞここまで……」とある種の労いを覚えるゴア表現とはまた一線を画くとのこと。え、じゃあダメかな。ましてやグロ耐性の低い私がマックなんか口に含んだら本当に生々しくなってしまうんじゃないか。
「じゃあ、大人しくすみっこぐらし観るか~」
と見送ろうとするも、なんだか怖いもの見たさがあって、それがパラノイア的に肥大していき、
「でも僕はあ、『サスペリア』の味比べをしようと思うんですよお!!」と『ユリイカ』に出てきたバスジャック犯みたいな人格を説得できずに、ついに鑑賞に臨む。
……これ本当にプラムにイチモツ突っ込んでた監督と同じ?指チュパしてた監督と同じ?
普段からの習慣であるよく噛まない食事のおかげで、グロシーンに合流する前に食事を終えていたことが不幸中の幸いだった。
覚醒したスージーが「ふつくしい……ふつくしい……」とボソボソ言う虐殺は神秘的で、トムヨークの『unmade』も相まって、観てるこっちまで「ふつくしい……」になってしまった。悪ってなんだっけ?
こっちはこっちで「すごい映画を観たなあ!」という満腹感があった。ごちそうさまでした。もう一回。ごちそうさまでした。